過蓋咬合(ディープバイト)を疑っています。

過蓋咬合(ディープバイト)を疑っています。

(患者さまからいただいたご質問)
歯並びはいいのですが、少しかみ合わせが深く過蓋咬合ではないかと思って質問します。
完璧に歯をかみ締めたときに上の歯が下の歯を1/2程度覆います。
これは過蓋咬合でしょうか?( N 様 )

N 様のお口の中を実際に見ているわけではないので多少の誤差はお許しください。
通常ですと、上下の歯の咬み合わせは上の歯が下の歯を2ミリ程度覆います。
歯の半分を覆うとなりますと4~5ミリになるので若干深いと考えます。

過蓋咬合(ディープバイト)とは?

そもそも、過蓋咬合(ディープバイト)とは噛み合わせが深い状態のことを言います。
N 様の場合、歯並びは良いとのことですが、過蓋咬合の程度が大きい場合には噛み合わせや歯・顎への悪影響があるため、矯正治療が必要になることがあります。

過蓋咬合(ディープバイト)のデメリット

重度の過蓋咬合では、上の歯が下の歯を完全に覆ってしまうことがありますが、そうなると以下のような問題が生じます。
まず、上の歯が下の歯に被さっているため、本来であれば自由に動く下顎の動きが制限されてしまい、顎関節への負担が増してしまいます。
その結果、顎関節症の原因となる恐れがあります。
また、下の歯が上顎の歯や歯肉部分に当たるため、歯肉を傷つける、上の歯を圧迫して出っ歯になりやすくなるといったことも過蓋咬合のデメリットとして挙げられます。
N様は「噛み合わせが深い」ということ以外に何か違和感を感じていませんでしょうか?過蓋咬合はご自身ではなかなか気づきにくい不正咬合のため、歯科検診で指摘されて初めて気付いた方や、歯肉の痛み等で歯科医を受診して過蓋咬合であることを知ったという方が多いのが特長です。
実際に患者様の歯並びを拝見すれば、より詳しいご説明が可能ですので、ご自身の歯並びについて心配であれば、ぜひ一度カウンセリングに来ていただければと思います。


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