みなさん、こんにちは(^^♪
福岡県の福岡市中央区の歯医者「天神キュア矯正歯科」です!
「受け口 」「しゃくれ」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか(。´・ω・)?
これらは、似たような意味に思うかもしれませんが、それぞれ異なる特徴と原因があります。
そこで今回は、受け口としゃくれの違いを明確にし、それぞれの原因や治療法、放置した場合のリスクなどについて、歯科医の視点から詳しく解説します(^o^)/
目次
受け口としゃくれの特徴とは?
「受け口」は歯並びの問題が原因
受け口は、上下の前歯のかみ合わせが通常と逆になっている状態をいいます。
正しいかみ合わせは、上の前歯が下の前歯よりも前に位置しますが、受け口の場合、下の前歯が前に出てしまいます。
受け口の多くは、歯の生え方や傾きが原因で起こる場合があり、歯並びの問題が原因です。
この場合は、比較的軽度の受け口であることが多く、矯正治療によって歯の位置を整えることで改善が見込めます。
「しゃくれ」は骨格のアンバランスさが問題
「しゃくれ」は、下顎が前に突出して見える状態をいいます。
審美的に関する表現で、歯だけでなく顎の骨格が前に出ている状態です。
しゃくれは審美的に大きな影響を与えるだけでなく、顔のコンプレックスやかみ合わせや咀嚼、発音などの機能面にも問題を起こす可能性があります。
さらに、骨格的な要因が強いケースでは、矯正治療だけでは改善が難しく、外科的な治療が検討されることもあります。
見た目だけで分かりにくい!的確な診断が必要な理由
「顎が目立つのはしゃくれ?」「下顎が出ているから受け口かも」と考える方もいるかもしれませんが、見た目だけでは判断ができない場合があります。
それは「受け口 やしゃくれ」の原因は、歯の位置だけではなく骨格のアンバランスさや舌で歯を押すくせなどの生活習慣、成長のバランスなど、多くの要因が関係しているためです!
歯並びと骨格は別の問題
たとえば、軽度の受け口でも、歯の傾きによって見た目に大きな違和感を与える可能性があります。
一方、しゃくれて見える方でも、歯のかみ合わせは正常で、骨格的なアンバランスさによって顎が目立っているだけという場合もあります。
逆に、軽度の受け口でも、歯の傾きによって見た目に大きな違和感を与える場合もあります。
ほかの原因がある場合も
さらに、受け口やしゃくれを引き起こす要因はほかの原因が関係している場合があります。
- 口呼吸が習慣化することで筋肉バランスが崩れている
- 遺伝的な要因からくる下顎の過成長
- 成長期の発育による骨のズレ
これらは外見からは判断できないことが多く、見た目と実際の状態が一致しないケースがあります。
精密検査で診断が可能
原因を知るためには、歯科医院での精密検査が重要です。
CTスキャンで骨格や歯の位置を立体的に把握して、セファログラム(頭部X線規格写真)による骨格分析をして、診断をします。
また、かみ合わせのチェックや必要に応じて顎の動きや筋機能検査なども行います。
これらの精密検査を元にして、「受け口」か「しゃくれ」なのか診断ができます!
その上で、どのような治療が必要なのかも検討することが可能です。
そのため、自己判断で治療の必要性を決めるのではなく、歯科医院でCT撮影やセファログラムなどの精密検査を受けて、的確な診断を受けることが大切です(`・ω・´)
放置するとどうなる?受け口・しゃくれによる将来的な影響
「見た目は少し気になるけど、そのままでも大丈夫」と考えてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、受け口やしゃくれを放置することで、審美的な問題だけでなく、機能的な面にまで悪影響が及ぶ可能性があります(>_<)
それでは、代表的な4つのリスクを詳しくご紹介します。
1 見た目のコンプレックスが悪化する
受け口やしゃくれを放置した状態が続くと、顔全体の輪郭がアンバランスに見えやすくなり、とくに横顔の印象に影響を与える場合があります。
また、下顎が前に出ていると、フェイスラインが強調されすぎてしまうため、顔のバランスの悪さが目立ちやすくなります。
そうすると、「話す時に口を覆ってしまう」「写真を撮るのが苦手になる」「初対面の印象が気になってしまう」などの悪影響が出ることがあります。
そうすると、外見へのコンプレックスが強くなり、自己肯定感の低下や対人関係のストレスにつながる場合もあります(;´・ω・)
2 発音・滑舌に問題が生じる可能性
受け口やしゃくれの影響で、舌の可動域が狭くなり、発音や滑舌に悪影響を及ぼすことがあります。
そうすると、会話をしている時に聞き返されることや舌が引っかかるような感じがある場合もあります。
このような変化は、仕事や接客などの人との会話に自信を持てなくなる原因にもなり、消極的になってしまうこともあります。
そのため、人前で話す機会が多い仕事の方は、早期の対応が望ましいでしょう。
3 咀嚼力の低下と消化不良に影響が出る場合がある
かみ合わせのバランスが悪いと、上下の歯がうまくかみ合わず、食べ物をしっかりと咀嚼することができません。
その状態が長期間続くと、「消化器官に負担がかかる」「食べ物が消化されにくい」などの問題を引き起こすことがあります。
また、胃もたれや下痢、便秘などの原因にもつながるため、かみ合わせのバランスが整っていることは重要です。
4 顎関節への負担が増えて、顎関節症は引き起こす可能性も
受け口やしゃくれにより下顎の位置がズレていると、顎関節に常に負荷が加わる状態になります。
このような状態が長く続くと、「顎関節症」の症状があらわれることがあります(;゚Д゚)
- 口が大きく開きにくい
- 口を開けるとカクカク音がする
- 口だけでなく、肩こりや首こりにつながる可能性がある
顎関節症は、悪化すると日常生活にストレスや不便さをもたらします。
放置すると症状が慢性化し、治療に時間やコストがかかることもあるため、早めの対策が必要です。
受け口の治療法
歯の傾きや並びが原因で上下のかみ合わせが逆になっている状態は、あごの骨格には大きな問題がないため、
矯正治療で歯を動かすことで機能的にも見た目にも改善が期待できます。
表側矯正
表側矯正は、歯の表面に「ブラケット」と「ワイヤー」をつけて歯を動かす矯正方法です。
歴史のある方法で多くの歯並びに対応しています。
【特徴】
- 装置の調整により、細かい歯の動きを調整しやすい。
- 治療実績が豊富なため、幅広い歯並びの方に対応している
【注意点】
- 矯正中の装置の見た目が目立ちやすく、見た目が気になる方は不向きな傾向がある
- 食事の時に食べ物が装置に挟まりやすく、歯磨きしにくい傾向がある
裏側矯正
歯の裏側に矯正装置をつける方法で、周囲の方に矯正装置がほとんど見えにくい矯正方法です。
【特徴】
装置の見た目が分かりにくいため、接客や装置の見た目が気になる方に選ばれる傾向がある。
【注意点】
歯並びによっては、舌の稼働域が制限される場合があり、慣れるまで話にくさや装置が当たって痛い場合がある。
表側矯正に比べて費用が高い傾向がある。
マウスピース型矯正(インビザライン)
透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を移動させる矯正方法です。
薄く、透明なマウスピースのため、装置が目立たず、取り外しも可能なのでライフスタイルに合わせやすい治療法として注目されています。
【特徴】
- 食事や歯磨きのときに取り外せるので衛生的
- シミュレーションで治療後のイメージが確認できる
【注意点】
1日20~22時間以上の装着が必要(装着時間を守らないと治療が進まない)
骨格性の受け口には適応にならないことが多い
しゃくれの場合外科矯正が検討されることも
骨格性の問題が原因の場合には、歯並びの改善だけではかみ合わせの改善が難しいことがあり、その場合には外科矯正が検討される場合があります。
外科矯正とは?
外科矯正は、2つの治療を組み合わせて進めます。
1つめは、外科手術で下顎骨の骨切りを行い、骨格性のアンバランスさを改善するために、過成長した顎の骨を適切な位置へ移動させる外科手術です。
2つめは、外科手術の前後で、歯並びやかみ合わせを改善する矯正治療を行います。
下顎だけでなく、上顎とのバランスを調整するために上下顎同時に骨切りを行うケースもあります。
この手術は、見た目だけでなく、咬合の安定や顎関節の負担軽減といった機能面の改善にもつながります!
外科矯正が適用になる可能性が多いのは以下のような症状がある方です。
- 横顔やフェイスラインに強いコンプレックスがある
- 咬み合わせが極端に逆になっている
- 咀嚼機能や滑舌にも悪影響が出ている
- 下顎が前に突き出している
外科矯正の「サージェリーファースト」という選択肢
従来の外科矯正では、「術前矯正 → 手術 → 術後矯正」の順に治療を行うため、見た目の改善が期待できるのは手術後という流れが一般的でした。
しかし、審美的な面の改善が早い段階で見込める「サージェリーファースト」という新しい治療法が注目されています。
サージェリーファーストの特徴
- 術前矯正より先に外科手術を行うことで、術後すぐに見た目の改善が実感できる
- 口元の変化によって早期にコンプレックスが改善されやすくなる
- 審美的な変化を実感しやすいため、治療モチベーションを保ちやすい
ただし、すべての方にサージェリーファーストが適しているわけではありません。
歯の位置や顎の安定性、手術の難易度などを考慮し、歯科医師による精密な診断のもとで適応可否が判断されます。
どちらの治療が必要?まずは無料相談を
「自分は受け口なのかしゃくれなのか知りたい」
「どんな治療法が合っているのか分からない」
そんな方は、まずは矯正歯科の無料相談で気になることを相談してみましょう!
口元の状態を的確に診断し、患者様合ったより良い治療方法をお伝えします。
受け口としゃくれは、見た目が似ていても原因や対処法が異なる場合があります。
歯科医師の診断を受けることで、将来のリスクを減らし、より健康的で自信の持てる口元を目指すことができます(‘ω’)ノ
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