裏側矯正で抜歯をすることはありますか。

当院ではできることであれば、抜歯を行わないで治療を行っていくように努めています。
しかし、歯並びの症状によっては抜歯が必要・抜歯を行った方が良いという結果が得られるものもあり、どのようなケースでも抜歯しないで行うことができるというわけではありません。

抜歯が必要な症状の例

• 重度の凸凹
• 2顕著な口元の突出
• 3上下の顎間関係のズレ

上記のようなケースにおいては抜歯治療を提案させていただく場合がございます。

どうして矯正治療には抜歯が必要なのか

そもそも矯正治療において、どうして抜歯が必要なのでしょうか？
かみ合わせの不正や歯並びの乱れは、歯の土台である歯槽骨に歯が並びきらない場合や顎の骨格自体に問題がある場合は抜歯が必要になります。
特に日本人は顎の骨が小さい傾向にあり、歯槽骨内に歯が並びきらずに叢生/でこぼこになったり、出っ歯になったり…という症例がよく見受けられます。歯が並ぶスペースが元々ないところに、無理やり歯を整列させようとしても、キレイに並びきることは難しいことだとご想像していただけると思います。
ですが、矯正治療では、抜歯をすることによって歯の並ぶスペースを確保し、歯をきれいに並べることが可能でございます。

無理に抜歯を行わない場合、リスクを伴います

歯を並べるスペースをつくるためには抜歯以外にも、歯のエナメル質部分だけを薄く削ってスペースを作る方法（IPRやディスキング）などもあります。
しかし、歯並びの症状によっては、抜歯を行わないと矯正治療に伴うリスク（歯が歯槽骨から飛び出してしまう、歯肉が退縮してしまうなど）が高まることもあります。
もちろん、実際の治療では、精密検査の結果に基づいて上記のようなリスクを避けるための治療計画を行っていきます。
「抜歯が必要」というときには、このような理由があるからだとご理解ください。
矯正治療での抜歯は小臼歯を抜く場合が多いのですが、親知らずがしっかり萌出して（生えて）いる場合は、その親知らずを抜歯して歯列を全体的に下げていくという方法もあります。

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