こんにちは(^o^)/
『天神歯科・矯正歯科』でございます(^^♪
受け口と聞くと下顎が前に出ている状態をイメージする方が多いと思います。
しかし、受け口とは本来とは逆の状態で、下の歯が上の歯よりも前に出て噛んでいる状態を差します。
見た目の問題ではなく上下の噛み合わせ状態が判断基準になります。
日本人の3割ほどが受け口であるとされていて、下顎前突や反対咬合とも呼ばれています( ゚Д゚)
矯正治療によって改善することができ、歯に力を加え1〜2年かけて理想の位置まで移動させます!
では、前に出ている下の歯を前から押せば奥に下がって受け口が自分の力で治るのでは?!
と疑問をもつ方へ今回はお話していきたいと思います。
目次
①指で歯を押すとどうなる?
結論から言ってしまえば歯を指で押すことによって歯を動かすことはできます。
ですので、指で押して受け口を治すことはできると言えます。
ただし、正しい力で正しい方向に力を与えることができた場合のみに限ります(-_-;)
おそらく、歯列矯正について知識をもたない方が周りの組織のことも考えて力を加えていくことは困難です(;゚Д゚)
また、歯を動かすには数分押しただけでは動いてくてません(-_-;)
仮に1本だけ気になる歯を動かしたくて指で押す習慣をつけ、
歯が移動したとしても力が強すぎたりして歯を支える歯槽骨に問題が起きたり、歯がグラグラ動いてしまう問題が起きたりします。
このように、日常生活を送るなかで矯正治療の手を借りずに自分の力だけで受け口を改善することはかなり難しいといえます( ;∀;)
②受け口は2種類に分けられる
歯槽性による受け口
歯槽性によるものとは、歯並びが原因となって起こる受け口です。
顎の成長は正常であっても成長過程でさまざまなことが原因で歯並びに影響を及ぼします。
親が受け口の場合、遺伝的要因で子供も似た症状になることもあります。
そのほか、指しゃぶりがやめられなかったり舌で歯を押してしまうなどの舌癖が挙げられます。
また、気づくと口が開いてしまっている子供も注意が必要でいわゆる口呼吸の状態です;つД`)
口が開いているということは舌が正しい位置におかれていないことが考えられます。
そのため舌癖が習慣化されて歯並びを悪化させてしまいます。
骨格性の受け口
骨格性によるものとは、上下どちらかの顎の成長に異常がある場合におこります。
例えば、下顎が通常よりも過剰に成長したり反対に上顎の成長が不十分である場合は受け口となってしまいます。
上顎は舌に押されることにより成長するため、舌の位置が悪い場合は顎の成長に影響することがあります。
下顎も同様に舌の位置や指しゃぶりなどの悪習癖によって劣成長がおこるとされています。
お子さんがアレルギーや鼻炎などで口呼吸になってしまっている場合や、気がつくと口をポカンと開いてしまう癖がある場合は改善できるようにしてあげるといいでしょう!
ただ、骨格の問題で受け口になってしまう場合は遺伝的要因が強いとされています。3歳くらいで兆候がみられるようであれば専門医に相談してみるといいでしょう(>_<)
③受け口の治療法
ワイヤー矯正
歯並びが原因の場合、歯を移動させて理想的な位置に動かすことで受け口の治療が出来ます。
歯の表面にブラケットと呼ばれる金属ボタンを装着し、そこにワイヤーを通して力を加えて歯を動かします。
多少痛みはありますが、少しづつ力を加えながら程度も調整できるので慣れてくる場合が多いです。
ただ、ワイヤーやブラケットが頬なのど柔らかい粘膜に当たることで口内炎が出来たり、
ブラケットによって歯磨きがしにくくなるなどのトラブルも避けることはできません(;´・ω・)
それらの問題を解決するために、定期的に歯科医院を受診したり応急的に自宅でも対処できるよう備えておくことが必要です!
矯正専門医からの指導を受けてしっかり理解しておくようにしましょう( ´∀`)bグッ!
マウスピース矯正
ワイヤー矯正に比べると重度の症例には不向きにはなりますが、歯型をとって自分専用のマウスピースを作り装着することで受け口の治療を行うことができます。
毎日20時間の装着が必要になってきますが、自分で管理をして改善していくため手軽に治療に踏み込めるかもしれません。
ただし、手軽さゆえに甘えが出てしまい装着時間が足りなくなったりお休みする日が増えたりと成果が思うようにでなくなる可能性はマウスピースの方が高くなります(/ω\)
外科手術
歯並びではなく骨格の成長に異常がある場合は矯正治療では改善することはできません。
下顎を後方へ下げるために顎の骨を削って位置をずらして理想の状態にしていきます。
この方法は外科手術になるため、矯正専門医が口腔外科医に依頼をして行なってもらいます。
場合によっては全身麻酔下での手術が必要になるため入院になることがあります。
顎の手術が終わった後は、矯正専門医の元でブラケットやマウスピースを使った歯列矯正を行なっていきます。
手術となれば傷の具合や腫れの状態など経過観察が必要となり、1ヶ月ほどの期間が必要になります。
職場や家族の協力が得られるよう事前に準備をしておくようにしてくださいm(__)m
④受け口の予防法
受け口だけに限らず間違ったことを習慣にすると開口や出っ歯、叢生などさまざまな問題が起こります。
この問題に大きく関わってくるのが舌や呼吸法です。
舌は筋肉の塊でできているため、筋力がなければ沈んでしまいます。
実際に、低位舌といって正常よりも舌の位置が下がっている方がいます。
正常な位置は上顎に舌の背面がくっついている状態です。
また、鼻が悪いことで口を常に開いていたり口周りの筋肉が弱いことで上手く口を閉じられない子供も増えています。
このような状況を避けるために小さな頃からできる対策をいくつかご紹介します!
- 咀嚼回数が多くなるような食材を食べるように意識する
- 正しい姿勢を意識する
- 舌の筋力をつけるための体操を行う(あいうべ体操や舌回し)
- 鼻に持病があれば治療する
- 意識して口を閉じるようにする
- 低位舌や口呼吸を治すためのマウスピースを装着する
- 頬杖をしない
口呼吸も低位舌も予防策が共通しています。
口を開いている事から低位舌を招いたりその逆もあります。
口呼吸は万病のもとと言われるほど感染症などさまざまなトラブルを引き起こします;つД`)
意識して行えば簡単にできる方法ばかりなので是非実践してみてください!
⑤受け口を放置するとどうなる?
受け口は必ずしも治さなくてはいけないのか?(。´・ω・)?
という疑問をもつ方もいると思います。
受け口の程度にもよりますが、多くの場合が食べ方や喋り方に違和感が生じてきます。
サ行やタ行の発音が上手く出来なかったり、上下の歯が上手く噛み合わないことで無意識に顎を左右に動かして噛みやすい位置を探したりします。
本人は気づかなくても周りからは不自然な食事の仕方に見えてしまうこともあるでしょう。
また、前歯だけにとどまらず奥歯も反対咬合になっている重度の場合は顎の歪みや左右の目の大きさまでも変わってしまうことがあります。
そうなれば見た目の問題を気にする思春期には心の問題も心配です(-_-;)
将来的なことでいえば歯周病や虫歯のリスクも上がり、歯を失う確率は高くなります。
若いうちから入れ歯を考えなければいけなくなってしまいます。
以上が受け口に対する正しい対処法になります。
出ている歯を自分で押すことで治るのではないかと思う気持ちはとてもよくわかります。
矯正治療は時間もかかれば金額も高価です。
子供であれば治療に踏み切る本人も親御さんも覚悟が必要になります。
ですが、自己判断で治そうと試みるのは危険も伴います( ;∀;)
治療を最小限に抑えるために自宅でできることを教えてくれる医院もあるので、専門医に気持ちを伝えた上で一緒に改善させていくことがいちばんの方法であると思います!
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