「歯並びはきれいにしたいけど、仕事柄、矯正装置が目立つのは避けたい」
「目立たない裏側矯正に興味があるけど、治療期間が長くなるって本当?」
当院ではこのようなご相談をいただくことがよくあります。
見た目を気にせず矯正治療ができる裏側矯正(舌側矯正)は魅力的ですが、「期間が長引く」といったイメージから踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
結論をお伝えすると、表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)で、治療の仕上がりや期間に決定的な差は出にくいですが、歯並びの状態によっては効率の差が出ることがあります。
そこで本記事では、期間が左右される要因、治療期間の目安と通院頻度、治療を早く終わらせるための3つのコツを紹介します。
目次
当院の見解は装置の差より「診断と計画」が重要

「どの装置を使うのが一番早く終わりますか?」これは、カウンセリングで患者様からよくいただく質問の一つです。
当院では、基本的にどの装置を選んでも、理想の歯並びを目指すことは可能だとお伝えしています。
もちろん、表側矯正や裏側矯正、マウスピース矯正など、それぞれ得意な歯の動かし方が異なります。
そのため、患者様の歯並びの状態によっては、治療の効率に差が生まれることも事実です。
しかし、治療期間を大きく左右する本質的な要因は、装置の種類そのものではありません。
それ以上に重要なのが治療前の「診断」と、それに基づいた「治療計画」にあると考えています。
まずは基本から!表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)とは?
そもそも、2つの装置にはどのような特徴があるのでしょうか。
表側矯正

歯の表側(唇側)にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす治療法です。見た目にこだわらず、費用を抑えたい方に向いています。
【メリット】
- 幅広い症例に対応できる
- 発音への影響がほとんどない
- 裏側矯正(舌側矯正)に比べて費用を抑えられる
【デメリット】
- 口を開けたときや笑ったときに装置が見える
裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるため、正面からはほとんど見えない治療法です。
接客業や人前に立つお仕事の方に向いています。
【メリット】
- 矯正していることが他人に気づかれにくい
- 前歯を内側に引き込みやすい
- 装置によって前歯が前に出っ張って見えることがない
【デメリット】
- 慣れるまで舌が装置に当たり、違和感や話しにくさを感じることがある
- 装置が見えにくいため、歯磨きに工夫と慣れが必要
- オーダーメイドで装置を作製することが多く、表側矯正より費用が高くなる傾向がある
治療期間を左右する5つの要因
では、何が治療期間に影響を与えるのでしょうか?ここでは、期間を左右する5つの要因を見ていきましょう。
①歯並びの難易度

治療期間に最も影響するのが、もともとの歯並びや噛み合わせの状態です。
- 叢生(そうせい):ガタガタの状態
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ):出っ歯の状態
- 過蓋咬合(かがいこうごう):下の前歯が見えないほど噛み合わせが深い状態
- 開咬(かいこう):奥歯で噛んでも前歯が噛み合わない状態
上記の症例で重度のケースや、骨格的な問題が大きい場合は、歯を動かす距離が長くなるため、治療期間も長くなる傾向があります。
②歯の動かし方の設計(抜歯の有無など)

理想の歯並びにするために、どのように歯を動かすかという設計も期間を左右します。
たとえば、歯を並べるスペースが足りない場合、抜歯をすることがあります。
抜歯をすると歯を大きく動かす必要があり、その分期間は長くなります。
また、歯を傾けるだけなのか、歯根から平行に動かすのかによって、かかる時間は異なることも多いです。
さらに、歯を動かす際、動かしたくない歯がしっかりしていないと、意図しない歯まで動いてしまい、治療期間が延びる原因になります。
③患者様の協力度
意外に思われるかもしれませんが、患者様の協力度も治療期間を左右します。
たとえば、取り外し可能な「顎間(がっかん)ゴム」は、上下の歯の噛み合わせを正しく導くための装置です。
歯科医師の指示通りの時間、毎日装着することで、初めて計画通りに歯が動いていきます。
装着時間が短いと、その分治療期間の延長につながることがあります。
④通院間隔と調整の質
ワイヤー矯正では、一般的に4〜8週に1回のペースで通院し、ワイヤーの調整を行います。
予約通りにコンスタントに通院することが、計画通りに治療を進めるための基本です。
お仕事などで予約のキャンセルや変更が続くと、その分治療期間は延びてしまいます。
⑤生活上のイベント
留学や長期出張、妊娠・出産など、一時的に通院が難しくなる期間がある場合、治療が中断し、全体の期間が延びることがあります。
事前に分かっている場合は、担当医と相談し、計画を調整することが可能です。
「期間差」が出やすい代表的なケース

装置の種類によって治療期間に大きな差は生じません。
とはいえ、以下の症例においては効率に差が出ることがあります。
あくまで一般的な傾向ですが、いくつか例をご紹介します。
- 過蓋咬合(深い噛み合わせ)のケース
- 抜歯が必要なケース
- 舌で歯を押す癖がある
- お口が小さいケース
これらはあくまで一例です。
このようなケースでは、表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)どちらが向いているか、精密検査の結果をもとに判断します。
治療期間の目安と通院頻度
実際に治療にはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。
一般的な目安は以下の通りです。
- 全体矯正の目安:1年半~3年程度
- 部分矯正の目安:数ヶ月~1年程度
- 通院頻度の目安:4~8週に1回
装置の種類によって通院頻度が大きく変わることはありません。
ただし、裏側矯正(舌側矯正)は装置の調整が複雑なため、1回の診療時間が少し長くなることがあります。
マウスピース型矯正との比較

「目立たない」という共通点から、裏側矯正(舌側矯正)と並んで人気なのが「マウスピース型矯正」です。
透明なマウスピースを定期的に交換していくことで歯を動かす方法で、取り外しが可能というメリットがあります。
どちらも目立ちにくいですが、裏側矯正(舌側矯正)は一度付けたらご自身で外すことはないため、確実に治療が進みます。
一方、マウスピース型矯正は食事や歯磨きの際に外せる手軽さが魅力です。
しかし、1日20時間以上の装着時間を守ることが絶対条件です。
自己管理が苦手な方の場合、計画通りに進まず治療期間が延びたり、ワイヤー矯正への変更が必要になったりすることがあります。
治療を早く終わらせるための3つのコツ
少しの心がけで、治療をスムーズに進めることができます。
歯科医師の指示をしっかり守る

特に「ゴム掛け」は、噛み合わせを整えるための大切な工程です。
面倒に感じるかもしれませんが、指示された時間を守ることが期間短縮への一番の近道です。
装置のトラブルはすぐに連絡する

ブラケットが外れた、ワイヤーがずれたなどのトラブルを放置すると、歯が意図しない方向に動いてしまうことがあります。
小さなことでも、気づいたらすぐに歯科医院に連絡しましょう。
予約通りにきちんと通院する
計画通りに歯を動かしていくためには、定期的な調整が必要です。
予約のリズムを崩さないようにしましょう。
よくある質問(FAQ)
最後に表側矯正と裏側矯正(舌側矯正)についてよくある質問を紹介します。

Q1.裏側矯正(舌側矯正)は絶対に治療期間が長くなりますか?
A.いいえ、一概にそうとは言えません。先述の通り、症例によっては裏側矯正(舌側矯正)の方が効率的に治療が進むケースもあります。
Q2.痛みはどちらが強いですか?
A.痛みの感じ方には個人差がありますが、どちらの装置も、調整後2〜3日は歯が動くことによる痛みを感じやすいです。
それに加え、表側矯正は唇や頬の内側に、裏側矯正(舌側矯正)は舌に装置が当たって口内炎ができることがあります。
Q3.発音への影響はどれくらいありますか?
A.表側矯正では、発音への影響はほとんどありません。
裏側矯正(舌側矯正)の場合、装置が舌の動きを少し妨げるため、話しにくいと感じることがあります。
Q4.仕事の都合で、しばらく通院できない時期がありそうです。
A.長期の出張やご留学など、事前に予定が分かっている場合は、ぜひカウンセリング時や治療開始前にお知らせください。
Q5.仕事で人前に出ることが多いのですが、おすすめはありますか?
A.見た目を最優先されるのであれば、やはり裏側矯正(舌側矯正)やマウスピース型矯正が選択肢になります。
それぞれのメリット・デメリットをよく理解した上で、合うものを選ぶことが大切です。
Q6.途中で装置の種類を変更することはできますか?
A.治療の途中で装置を変更することは、治療計画を根本から見直す必要があるため、基本的には難しい場合が多いです。
ただし、症例によっては可能なケースもありますので、まずはご相談ください。
まとめ
矯正治療は、装置の種類だけで治療期間が劇的に変わるわけではありません。歯並びの難易度や抜歯の有無、患者様の協力度が大きく影響します。
そのため、「表側だから早い」「裏側だから長い」というイメージだけで判断するのではなく、歯並び、骨格、ライフスタイルに本当に合った治療法を見つけることが大切です。
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