こんにちは(^o^)/
『天神歯科・矯正歯科』でございます!
奥歯で噛んだ時に上下の前歯が噛み合わない方はいませんか?(。´・ω・)?
この咬み合わせは不正咬合の一種で「開咬」と言います。
「オープンバイト」と呼ばれることもありますが、放置していると身体に危険が及びます;つД`)
噛んでも上下の前歯に隙間があることで、見た目や口の閉じにくさ、前歯で食べ物を噛み切れないことなど、悩まれている方は多いでしょう。
まずは自力で治せれるか調べたり、成長とともに治る期待を込めて経過を見る方もいるかもしれません。
しかし自力でも自然にでも治ることはないので、改善するには治療するしかないのです(◎_◎;)
なかなか治療へのハードルは高いと思いますが、これから説明する内容を参考に、治療への一歩を進んでいただけたら幸いです。
目次
開咬(オープンバイト)について
開咬とは上下の前歯に隙間があり、奥歯で噛んでも前歯が噛み合わないことから「オープンバイト」とも呼ばれる不正咬合です。
開咬の原因には、歯性と骨格性の2種類があります。
1)歯性の原因
前歯の生え方の異常や、指しゃぶり・舌を上下の前歯の間から出す(舌突出癖)などを長期間行っていると開咬になります。
また、口呼吸が習慣になっていると口周りの筋肉が弱くなって、バランスが崩れてしまうことも開咬に繋がります。
幼少期から行っている指しゃぶりや舌突出癖、口呼吸、低位舌、頬杖などの悪習癖は開咬だけに限らず、出っ歯や受け口など他の不正咬合の原因にもなるので気を付けください(>_<)
2)骨格性の原因
遺伝などの要因が考えられます。
両親や親族に開咬の方がいる場合、お子様に遺伝する可能性があります。
正しい噛み合わせ
噛み合わせは上下の歯が接触する状態や、噛み合う力をバランスよく支えているかを指します。
そのため歯並びが綺麗であっても、正しい噛み合わせであるとは限りません(-_-;)
実際に開咬の方でも歯並びが綺麗な方はたくさんいますので、歯科検診などで「開咬」と診断されて初めて不正咬合と気付く方もいるでしょう。
歯並びが綺麗だと審美性は良いですが、咬み合わせが悪いと機能性に欠けてしまいます(;´・ω・)
前歯で食べ物を噛み切れず、奥歯の負担がすごく大きくなるので痛みの原因や、早く奥歯が喪失する可能性が高くなります。
さらに咬み合わせの悪さは、お口周りの筋肉や顎関節のバランスも崩れてきてしまうので、顔面の歪みやたるみ、頭痛や肩こりなど全身の不調にも繋がります。
歯は物を噛み砕き、すり潰すために存在し飾りではないので、正常に機能させることが身体にとってとても重要です。
では正しい噛み合わせとは何か、説明していきます!
全体的に上顎が下顎に被さっている状態で、奥歯には山と谷があり、上下の山と谷がハマれば正常です◎
山と谷がハマらなければ歯の位置や骨格に問題があります。
基本的に上顎の1本の歯に対して下顎も1本で支えることはないので、1歯対2歯が理想です。
前歯についても、上顎が下顎を2㎜程覆って隙間なく噛める状態が良く、浅すぎず深すぎずが良いです。
さらに、上顎と下顎のセンターラインが揃っているか、左右対称的かが重要です!
前歯の噛み合わせでは「犬歯」が最も大事だと考えられています。
「犬歯」は歯の長さが一番長いので、食べ物を咀嚼する時に犬歯に当たることで、奥歯に負担がかかりすぎないように噛む力が分散されます。
歯列矯正ではほとんどの方が歯並びの悩みで来られますが、噛み合わせも気にしてみて下さい。
開咬の治し方
開咬は歯列矯正で治療することができるのか。
歯並びが整っている開咬の場合はどのように治療するのか。
など開咬の治療方法について気になる点は多いと思います(。´・ω・)?
どのような治療が適しているのか説明していきましょう!
1)歯列矯正
まず開咬は矯正治療を受けることが一般的です。
歯列矯正の種類には大きく分けて3つあります。
ワイヤー矯正
歯の表側や裏側にブラケットをとワイヤーを取り付けて、歯を動かしていきます。
矯正治療の中で一番一般的であり、金属の矯正装置は比較的安価ではあります。
しかし見た目が目立つので、最近では目立ちにくい透明や白いブラケットを選択することも可能です(´・∀・`)
ワイヤー矯正には矯正装置を表側に装着する「表側矯正」と、裏側に装着する「裏側(舌側)矯正」があります。
ワイヤー矯正の中で最も目立ちにくいのは「裏側(舌側)矯正」です。
しかし矯正装置に慣れるまで話しにくさや、費用が高額になるので注意が必要です(+o+)
マウスピース型矯正
透明なマウスピースを装着し、歯科医師の指示通りの日にちで新しいマウスピースに交換し、徐々に歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正とは異なり、歯磨きやお食事の時になどにマウスピースを取り外すことができます。
取り外しが可能なことで、歯磨きがきちんとできるので清潔を保つことができ、お食事も美味しく、食べカスが装置に心配はいりません(^_^)v
しかしマウスピース型矯正のブランドによっては、前歯部矯正にのみ対応している物があります。
また、症例によってはマウスピース型矯正では難しいケースもあります(*´Д`)
2)外科的矯正治療
開咬の原因が骨格に問題がある場合は、歯列矯正だけでは正常な状態まで改善できないことがあります。
骨格性開咬の特徴は、次のようなものがあります。
- 下顎角(エラ部分)が大きい
- 下顎枝(顎関節~エラ)が短い
- 下顎が通常より小さい
- 顔が縦に長く面長
骨格性の異常が重度の場合は、外科手術を行い、その後歯列矯正を適用することもあります。
3)口腔習癖の改善
開咬は幼少期から舌癖を伴っていることが多く、さらには口呼吸や指しゃぶりなどの口腔習癖がある方は、治療をしても元に戻ってしまう可能性があります。
根本的な原因を改善しない限り、開咬を治すことは難しいので治療する前に口腔習癖の改善が必要になります。
口腔習癖を改善するには日常での意識がとても重要ですが、癖は無意識に行ってしまうものなので、相当な努力が必要になるでしょう。
自力での改善が難しい場合は、「口腔筋機能療法(MFT)」というお口周りの筋機能トレーニングもあります。
正しい歯並びや咬み合わせには、お口周りの筋肉が必要になりますが、口腔習癖がある場合は正しい筋肉が使えていないので衰えてきます。
そのため、MFTでは舌や唇、頬などの筋肉のバランスを改善し、咀嚼や嚥下、発音、呼吸などの口腔機能を改善します。
まとめ
開咬の治療方法は症状によって異なりますが、歯並びが問題の場合は歯列矯正で改善することができるでしょう。
開咬の予防には幼少期から長期間の指しゃぶりや舌癖などには気を付け、口呼吸や低位舌が見られる場合は早めの改善が予防に繋がります。
低位舌は舌の位置異常のことを言い、本来何もしていない時の舌の位置は上顎にあることが正常です。
しかし低位舌の場合は下顎に落ちているので、顎の発育が正常ではなくなるので開咬に限らず、様々な不正咬合に繋がります。
開咬を放置することは発音や滑舌が悪くなり、日常生活に支障が出る可能性があります。
また、口が開いていると唾液が乾きやすく口腔内が乾燥しやすいので細菌が増殖しやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。
さらに奥歯の負担が大きいので、早期に奥歯を失うことや顎関節症のリスクが高まり身体の不調へと繋がります。
歯並びは見た目だけと思っている方が多いと思いますが、体のバランスや姿勢、運動・認知能力などにも影響を与えます。
開咬であっても良い事はないので、ご自身の身体のために、健康のために一度歯科医院でのカウンセリングを受けてみましょう!
気になる方はお気軽にお問い合わせください(/・ω・)/
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