皆さんこんにちは!
福岡市天神西通りにある『天神歯科・矯正歯科』でございます。
最近は気温の高い日も多く、日差しも強いのです。熱中症など、体調を崩しやすい気候が続いていますので、お気を付けください。
さて本日は昔矯正治療を行った後、歯の再矯正はできるのかについてのお話をさせていただきます。
過去に歯列矯正を行ったが、歯並びが乱れてしまったり、嚙み合わせが変など、様々な理由から再矯正を検討される方もいらっしゃるかと思います。
一度矯正を行っていても、なんらかの原因によっては歯並びが動いてしまったり、矯正前の状態に戻ってしまうこともあります。
そんなお悩みを抱えられている方は、是非ご参考にしてください。
目次
過去に矯正した歯並びの再治療はできる?
歯列矯正の再治療は、しっかりと検査を行った上で、歯や歯茎、歯を支えてくれている骨などが健康であればすることが可能です。
歯列矯正は歯並びが改善されて清掃がしやすくなる点や、嚙み合わせを改善することによるお食事のしやすさなど、たくさんのメリットがあります。
ただ反対に、歯を強制的に動かすことによるデメリットもあります。
歯を支えてくれている骨のラインが下がったり、歯の根っこと骨が接触することによって起こる歯根吸収。
見た目的には歯茎が下がってしまう箇所もでてきます。
それらが1回目の矯正で起こったうえで再矯正をする場合、またそれらのダメージが加わってしまうこともあり得ます。
歯列矯正の再治療を行う場合は、しっかりと先生とご相談した上で決めなければなりません。
再矯正が必要になる原因
矯正治療終了後すぐは綺麗だった歯並びは時間経過によって崩れてしまう場合、なにかしらの要因があります。
保定装置を使用せず後戻りした
保定装置とは歯列矯正が終了した後、必ず使用する歯並びを維持する装置です。
装置の種類は様々ありますが、これを使用しないケースというのはほとんどありません。
使用期間や使用時間は人によって異なり、矯正の治療期間の長さによっても違います。
矯正終了直後というのは最も歯が動きやすく後戻りしやすい期間になるので、お食事以外の時間は付けてもらうことが多いです。
そして経過観察をしていき、使用状況によって徐々に時間を減らしていきます。
ただ、先生の指示がある前に勝手に使用時間を減らしたり、面倒くさくて使用しなくなったり、紛失したりすることによって
使わない時間が長期化してしまうと、歯が少しずつ移動して、保定装置が入らなくなることもあります。
そうするとまた使わなくってどんどん歯並びが変化してしまいます。
親知らずがある
矯正を始める前の検査によって、親知らずを抜いたほうがいいのか、そのままでいいのかを診断します。
矯正に影響がある場合は抜いてもらいますが、特に影響のない場合は残しておくこともあります。
治療中や保定期間は歯並びが固定されているので、一番後ろに親知らずがあったとしても問題はありません。
ただ保定期間の最後の方になって保定装置をあまり付けなくなってくると、親知らずが前の歯を押して力を掛けてくることがあります。
もちろん個人差があるので必ずではありません。
前の歯は押されることにより、綺麗な並びが崩れてしまうことがあります。
そういった場合は親知らずを抜いてもらうこともあります。
治療途中でやめてしまった
矯正治療とは、全体であれば年単位で治療期間がかかります。
それに加えてお口の中に常に装置があるのでお食事もしにくいですし、見た目も気になります。
それらの理由から矯正治療を途中で断念される方もいらっしゃいます。
最初は歯並びを治したい!という気持ちが強くても、どうしても時間が経過するとやる気が徐々に減ってしまいます。
そういった場合はまだ完全に歯並びや噛み合わせが改善せず終わっているかもしれません。
保定装置の使用も長く続かず、元の歯並びに戻ってしまいます。
習癖がある
お口周りの癖があると、歯は動いてしまいます。
舌で歯を押してしまったり、食いしばりがあったり。
普段のお食事中での口の使い方や、飲み物の飲み方。細かく色んな癖があります。
それらがある場合、歯並びを綺麗に治した場合でも、矯正終了直後はまだ歯が動きやすいので、どうしても後戻りしてしまいます。
口腔周囲の正しい使い方を獲得するために、トレーニングが必要になるます。
どういったトレーニングが必要かは個人差がありますので、先生に指導してもらってやっていきます。
再矯正できないケース
再矯正はできるケースもあれば、できないケースもあります。
それらを挙げていきます。
歯周病
しっかり歯磨きが出来ておらず、歯牙に汚れが長期間付着していると歯石になります。
歯石と歯茎の間は歯周病菌が住み着いており、歯石がそのままであればある程歯周病菌が活発になり、歯周病を進行させます。
歯周病は歯を支えてくれている骨を溶かす病気なので、進行すると歯茎が下がり、歯がグラグラと動揺し始めます。
矯正治療は装置が付いていることによりお掃除がしずらいので、普通の状態より清掃が大変になります。
また、歯を動かす力が加わるので、骨にもダメージが加わることがあります。
その場合、歯周病も進行していればどんどん骨が無くなってしまって、歯が揺れてしまいます。
歯が揺れていればモノを噛むのも痛みますし、そのまま残せず抜歯することになるかもしれません。
歯周病がある場合はちゃんと治療した上で、また矯正が出来るレベルなのか診断しらいます。
歯周病は治療によって改善はしますが完治はしないので、また再発することもあります。
しっかりとコントロールをする必要があります。
歯の根っこが短い
歯列矯正を行うと、歯を動かす力を掛けるので歯の根っこと骨の接触により歯根吸収を起こすことがあります。
長期間治療をしていたり、強い力がかかると歯根吸収は起こりやすくなります。
再矯正をする前に全体のレントゲンを撮影するかと思います。
その時に、歯根吸収によって根っこが短くなり、もう一度矯正を行えるほどの歯の耐久が無ければ、再矯正は難しいです。
もし二回目の矯正を行えばまた歯根吸収が起こるかもしれませんし、もし起これば歯がぐらぐらと揺れ始めます。
先生にしっかり診断をしてもらって、見てもらいましょう。
再矯正の流れ
再矯正の流れは、今の状態をまた詳しく検査するところから始まります。
歯並び、骨の状態、根っこの状態、歯茎の状態、噛み合わせの状態など、検査結果なども踏まえながら見てもらいます。
また、患者様本人がどういったお口元になりたいのかの希望と、出来る治療を擦り合わせて相談をします。
再治療費は新しい別の病院ですと、1からの矯正ということで通常料金になるかと思います。
もし一度目の矯正と同じ病院だと、割引があるかもしれませんので、一回元の病院に相談しても良いかもしれません。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
本日は歯列矯正の再治療でできるのかについてのお話をさせていただきました。
再治療はできるケースとできないケースがあり、またそのときのお口の中の状態や患者様の希望などで変わってきます。
一度しっかりとお写真やレントゲンを撮影してもらい、先生に診断をしてもらって相談しましょう。
再治療の悩みがある方、また他の歯並びに関して気になる事がある場合 、当院は歯列矯正のカウンセリングも行っております。お気軽に是非ご相談ください。
ご連絡お待ちしております!