こんにちは、天神歯科矯正歯科でございます。
今回は出っ歯だと口呼吸になりやすいの?という疑問についてお話していこうと思います。
口をつむった時唇をピッタリ閉じることが出来ますか?これが出来ない場合口呼吸をしてしまっているかもしれません。
実際出っ歯と口呼吸は深く関係していますので今回はその関連性を深堀りしていきます。
出っ歯とは
出っ歯とは一般的に上の前歯が下の前歯より前に突き出ている状態で歯科用語で上顎前突(じょうがくぜんとつ)と言ったりします。
出っ歯にも前歯だけが前に出ている場合や、上顎全体が前に出ている場合、
逆に下顎の成長が追い付かずに上顎が前に出ているように見えるケースなど様々なケースがあります。
歯科矯正ではそれらをCTや写真等から分析してどのタイプが正常値から外れているかを見ていくために検査をします。
ご自身で出来る簡単なチェック方法として口を閉じた際、顎に梅干しの様なしわがよるかどうかで簡単な判断ができます。
もし顎にしわがよる場合は出っ歯が原因で口を閉じづらくなってしまっているかもしれません。
口が閉じづらくなると鼻呼吸が難しくなったり、無意識に口が半開きになって口呼吸をしてしまっている場合があります。
体の発達と口呼吸
出っ歯や口呼吸が体に与える影響として、顎や口の周囲の筋肉の発育に関する問題があげられます。
正常な噛み合わせであれば発育を妨げることはありませんが、出っ歯が放置されると口を閉じるための筋肉がつかなかったり、
しっかり噛めないことで顎の発育がうまくすすまない可能性があります。
またしっかり噛めないということは食事を細かくかみ砕くことが出来ず栄養をうまく取り入れられないため全身の発育にも関わってきます。
口呼吸だとどうなる?
口呼吸にはデメリットが多くありますのでそちらも紹介させていただきます。
・口の中が乾燥して虫歯菌や歯周病菌が増え、虫歯、歯周病になりやすくなる
・口臭の原因になる
・のどが乾燥しやすく風邪をひきやすい
・睡眠時無呼吸症候群になりやすい
・顔の成長に影響が出る
などがあげられます。また、もし矯正中で口呼吸をしている場合矯正の妨げになってしまう場合もあるので
早めに鼻呼吸を意識して治しておきましょう。
口呼吸を治すには矯正は必須?
口呼吸が様々な観点から体に影響を及ぼすことは分かりました。
では、口呼吸を治すためには矯正を必ずしなければならないのか?という疑問が湧いてくるかもしれません。
これに関しては必ず矯正が必要とは言い切れませんが、完全に口呼吸を治すのであれば出っ歯は治した方がいいと思われます。
出っ歯で意識しなければ口が半開きになってしまう状態だと、無意識のうちに口呼吸に戻ってしまいます。
さらに、睡眠中は鼻呼吸を意識できないので知らず知らずに口呼吸をしてしまいいびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもなりかねません。
また、出っ歯を治すことには口呼吸以外にも見た目や発音、噛み合わせの改善など様々なメリットがあります。
まとめ
総じて、出っ歯だと口呼吸になりやすく、またそれによる口腔内や全身への影響も考えられます。
さらに口呼吸を治すために睡眠時に口に専用のテープを貼って鼻呼吸を促す方法もありますが、
全身の健康や噛み合わせを考慮した場合しっかり矯正をして出っ歯も治す方がメリットが大きいです。
出っ歯や口呼吸を子供のころから放置しておくと、発育や体の発達にも影響がでることがあるので気になる場合は専門の歯医者さんに相談してみてくださね。
また、大人になってからでも出っ歯や口呼吸の改善は見た目の問題だけでなく、むし歯や歯周病になりにくくなったりかみ合わせを良くして消化を助けてくれたり
喉の乾燥を防ぐことで様々な感染症から身体の健康を守ってくれます。