こんにちは、福岡の天神にある天神歯科・矯正歯科の歯科衛生士Oです。
最近は暖かくなって外出する機会も増えたのではないでしょうか?しかし、矯正中に困るのは外出中の食事です。
マウスピース矯正ならば、一度お手洗いに行って外したり口をゆすいでまた装着できます。
しかし、ワイヤー矯正となると話は変わってきます。装置の脱離や、歯の痛み、噛みづらさなど様々なことを気にしなければなりません。
今回は表側矯正経験者でもある私が『矯正中の外食から普段のお食事に関して』をアドバイスさせていただきたいと思います。最後までご覧ください。
目次
◎外食中の注意ポイント
ランキングを発表する前にワイヤー矯正中の外食で気を付けるポイントをいくつかご紹介します。
=①装置が外れやすいか=
せっかくのお出かけ中に装置が外れてしまうと、それが気になって予定に集中できないかもしれません。特に矯正初期はワイヤーが細いため外れた装置がプラプラして気になってしまうようです。
=②食べたものがはさまりやすいか=
矯正中の食事はどうしても装置と装置の間に食べたものが挟まってしまいます。自分が気になるだけなら良いのですが、一緒に食事に行った人に見られてしまうと恥ずかしいですよね。特に麺などがプラプラしていたら目が行ってしまいます。ただし、気の置けない仲ならそれも話のタネになるかもしれませんね。
=③着色しやすいか=
歯を動かす際に矯正用のゴム(エラスティック)を装着する場合があります。ゴムはカレーやトマトなどで着色しやすく、特にカレーを食べた後は蛍光イエローのような色になってしまします。裏側矯正ならゴム自体が見えないので気にする必要はありませんが、表側矯正で前歯にゴムを使っている場合は注意が必要です。
◎おススメ外食ランキング
以上を踏まえておすすめの外食ランキングを発表していきます。全く食べ物が挟まらないのは難しいので挟まった食べ物が気になりやすいか、見えやすいかで判断させていただきました。是非お店選びの参考にされてみて下さい。
・裏側矯正おすすめ外食TOP3
【第三位 キーマカレー】 裏側矯正であればカレーの黄ばみも気になりません。キーマカレーは食材を細かくして炒めるので装置が外れる心配もなくおすすめです。
食後しっかり口をゆすいだり、できれば歯磨きをして臭い対策をしましょう。
【第二位 ハンバーグ】 こちらもひき肉料理になります。矯正中は大きいお肉にかぶりつくのは控える必要がありますし、鶏肉などは詰まりやすいのが難点です。しかし、ハンバーグでしたら遠慮なくお肉を食べることが出来ます。添えられている野菜も人参のグラッセやポテトなど比較的柔らかい茹でた野菜が多いのですが、念のためナイフで小さくして食べましょう。
【第一位 オムライス】 オムライスは具材も細かいですし、レストランやカフェなど割とどこででも食べれるのが魅力です。鶏肉が使われていることも多いですが、小さく切られているので問題ありません。洋食屋さんであれば、コーンスープやデザートにプリンなどを選んでもよさそうですね。
・表側矯正おすすめ外食TOP3
表側矯正は着色に配慮して判断しました。
【第三位 海鮮丼・うなぎ】 お魚料理は基本的にかみ砕きやすいので矯正中もおススメです。お寿司だと、大きい塊にかぶりつく事になるので装置が外れる不安もありますが、海鮮丼であれば自分で口に入れる量を調節できます。しかし、一緒に飲むお味噌汁には注意が必要です。ワカメなどの海藻類はかなり装置に絡まりやすいので気を付けてください。
【第二位 スープ・シチュー】 今では女性のランチに定着したスープ専門店もおすすめです。種類も豊富ですし栄養バランスも考えられています。スープと一緒に選ぶ主食はバケットはやめておきましょう。お米やサンドイッチが食べやすいですサンドイッチを食べる際は手で一口大にちぎって食べましょう。
【第一位 太めのうどん】矯正中歯医者さんから一番勧められる食事と言ってもいいかもしれません。消化も良く臭いも気になりませんし、太めの麺なら装置にも挟まりにくいです。特に矯正初期の痛みが出やすい時期にはおススメです。トッピングも温泉卵や明太子、油揚げなどの噛み切りやすいものにしましょう。
・番外編 焼肉
ランキングからは漏れてしまいましたが、意外にもおススメな外食をご紹介します
焼肉:焼肉屋さんでは大きなお肉をハサミでカットして焼くスタイルがあります。特に韓国焼肉屋さんなどで多いかもしれません。もしお店からOKが出るなら、このお肉をカットする用のハサミで普通サイズのお肉もカットして食べれば焼肉も楽めます。
さらに、化粧室にマウスウォッシュや歯ブラシが置いてある場合もあるので食後もお口のケアを気軽に行えるのも良いですね。
◎矯正初期におススメのお食事
矯正初期は上記の食事でもうまく噛めなかったり、装置が舌に当たる痛みや歯が動く痛みでなかなかご飯が食べられないことがあります。
その場合はなるべく噛む回数が少なかったり、柔らかいお食事を摂りましょう。
・柔らかい食べ物
お粥、豆腐、うどん、スープなどです。具材が柔らかく舌でつぶして飲み込んでも大丈夫なくらいがおススメです。
もちろん、プリンやゼリーなども食べて大丈夫です。慣れてきたら栄養が偏らないように野菜やお肉も細かくしたり柔らかくして摂るようにしてください。
・ビタミン○○を摂る
口内炎を出来にくくしたり、お口の粘膜を保護してくれる働きをする”ビタミンB2”を摂取しましょう。
サプリメントもありますし、うなぎ、魚卵、牛乳、卵など矯正中に食べやすいものもあります。
※装置を付けてから1週間までは歯が動く痛み、装置に舌が当たる痛み、口内炎などでお食事がとりにくくなります。もしそれ以上強い痛みが続くときは一度ご連絡ください。
◎学校や職場でのランチはどうしたらいいの?
最後に学校や職場でのランチについてです。
毎日お弁当を作って持っていくのは大変ですよね。今回は実際に私も矯正中食べていた手軽にできるお弁当やコンビニで買える食べ物をご紹介します。
〈お弁当〉
・三食そぼろ丼 味を付けたそぼろと炒り卵と緑の野菜をご飯に乗せれば完成です。野菜は細かくしたインゲン豆が装置に詰まりにくくておすすめです。他にも自分の好きな野菜を乗せてみてください♩
・焼き鮭とゆで卵 彩りにレタスを入れると食欲も一層湧きますよ。
〈コンビニ〉
・グラタン
・パスタ
・ほぐし鯖弁当
・おでん(箸で細かくして食べると食べやすいです)
調べれば他にも沢山矯正中のおススメレシピが出てくると思うので、自分のお気に入りを見つけてみて下さい。
まとめ
以上が矯正中のおススメのお食事でした。矯正中はしっかり栄養をとり、装置も外れないように注意することがとても重要です。
食事を疎かにしてしまうと、身体の代謝が落ちて歯が動きにくくなったり歯がグラグラになってしまうことがあります。食べづらいとは思いますがバランスの取れたお食事をして代謝をあげることも矯正を順調に進めるために大切なことです。
硬いものや大きいものを食べて頻繁に装置が外れてしまうと、せっかく歯が動いたのに元の位置に戻ってしまって前の工程からやり直しになる事もあります。
なるべくそういった食材は避けてどうしても食べなければいけない時は細かくして食べましょう。ナゲット以上に硬いものは避けるのが安心です。
矯正中に適した食事や食材を選んで楽しく矯正を続けましょうね。困ったことや気になることがある方はご来院の際にお聞きください。
食事を懸念して矯正を迷っている方も一度カウンセリングでご相談下さいね。実際に矯正を経験したスタッフや、患者さんからお聞きした感想もお伝え出来ます。
ご予約はこちらから⇒カウンセリング予約