こんにちは(*^^*)
『天神歯科・矯正歯科』でございます!
歯科矯正は歯並びや咬み合わせの改善を目的とした治療であり、
近年は国内でも口内の健康、審美的な意識が高まり、治療を受ける方は増加傾向にあります(/・ω・)/
ワイヤー矯正はその中でも広く用いられている矯正装置の一つで、古くからある確立した治療方法です!
昔と比べ、技術の進化によって目立ちにくく、さらに歯のコントロール精度が高まったことで、幅広い症例に適応されています。
この表側のワイヤー矯正の中には、「ループワイヤー」と呼ばれる特殊な形状のワイヤーがあることをご存知でしょうか?(。´・ω・)?
実はこのループワイヤーは、矯正治療において非常に重要な役割を担っています。
本記事では、ワイヤー矯正におけるループワイヤーの役割と、そのメリットやデメリットについて詳しく説明いたします!
ループワイヤーがどのように歯の移動を補助し、治療を効率化させるのか、その詳細を解説いたします。
目次
ループワイヤーとは?
ループワイヤーとは、表側のワイヤー矯正治療(マルチブラケット装置)に使用される特殊な形状をしたワイヤーです。
通常のワイヤーが直線的なのに対し、ループワイヤーはその名の通り、ワイヤーに部分的に小さなループ(輪)が作られています。
このループは、歯の移動をより精密に制御するために設計されており、
形状記憶のワイヤーを曲げることで、金属が戻ろうとする作用を利用し歯をコントロールしていきます。
ループの位置などは、治療計画や歯列の状態によっても使い分けられており、
例えば抜歯治療において前歯を下げながらスペースを閉じる際には、犬歯と前歯の間にループが来るように曲げ、隙間を閉じながら前歯を後方に移動します。
歯列矯正では、このようにワイヤーを部分的にループ状に曲げることで歯を動かすことを「ループメカニクス」といいます(´・∀・`)ヘー
ループワイヤーの役割と目的
屈曲したループを活性化させ歯を移動させるループワイヤーの主な役割は、歯の移動を精密にコントロールし、治療の効果を向上、効率化することです!
以下に、その具体的な役割と目的について解説いたします。
矯正力の調整
ループワイヤーは、その形状によって歯に加わる力を細かく調整することができます。
これにより、適切な力を継続的に歯に加えることができ、効率的な歯の移動が可能となります。
適度な矯正力は、歯や周囲組織にかかるストレスを最小限に抑えることから、「歯肉退縮」や「歯根吸収」などのリスク抑制にも繋がります。
歯の移動の制御
ループワイヤーは、歯の移動を細かく制御することが可能です(‘ω’)
ループの形状や屈曲する位置により、歯を適切な位置に導くよう作用します。
例えば、奥歯が手前に動かないように奥歯の手前にループを屈曲すると、奥歯の手前に移動することを防ぐことが可能です。
このようなアンカーとしての機能なども用いることができるため、様々な矯正力が適切な歯に集中し、効率的な治療が実現します!
矯正期間の短縮化
歯を効率的、かつ適切に動かすことのできるループワイヤーは、治療期間を短縮することが可能です。
ループワイヤーは精密な調整が可能であることから、歯の移動がスムーズに進み、全体の治療計画が無駄なく進行します。
これにより患者様の負担が軽減され、治療中のモチベーションも維持しやすくなります(^^♪
このように、ループワイヤーは多くの機能を発揮することができ、効果的な治療を実現しやすいことから、使用する装置や症例によっては不可欠なツールです。
ループワイヤーのデメリット
上記でお話ししたループワイヤーの目的のように、ループワイヤーには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します(-_-;)
担当する矯正歯科医の技術が必要
ループワイヤーの屈曲や調整には、専門的な知識と技術が不可欠です。
ループワイヤーの屈曲は手作業で行われ、矯正歯科医のスキルに依存するため、
適切な位置や形状、調整が行われない場合、治療効果が低下する可能性があります(+_+)
そのため、誤った調整が行われてしまうと、動かしたくない歯が動いてしまったり、
うまく移動が進まなかったりなどの理由から、それをリカバリーするために治療期間が延びることがあります;つД`)
違和感を感じることがある
ループワイヤーは、特に初めての装着後に違和感や不快感を伴うことがあります。
また、ループの調整が不適切であった場合、ループが唇や歯茎などの軟組織にあたることで、 傷や口内炎が生じて痛むことも少なくありません(;´・ω・)
ループワイヤー装着後、ループの部分が唇や歯茎に当たっている場合には我慢せず、早めに担当医に伝えて当たりがなくなるよう調整してもらいましょう。
通常よりも処置に時間がかかる
ループワイヤーを使用する場合、すでに曲げてある既製品を使用するのではなく、
直線的なワイヤーを矯正のプライヤーで曲げる必要があります。
そのため、ワイヤーを入れるその場で曲げる作業を行うことから、通常よりも処置に時間がかかりやすいことも、ループワイヤーのデメリットの一つでしょう;つД`)
十分なセルフケアが必要
ループワイヤー装着中は、ル-プが部分に食べかすがつきやすくなります。
そのため、食後はしっかりと歯磨きをしたり、歯磨きができない外出先などでは十分なうがいに加え、
ループに食べ物が挟まっていたり、ひっかかっていたりしないかを確認する手間が生じる可能性があるのです。
口腔内の清潔を保つために、日常的なケアを十分に徹底する必要があり、矯正歯科医からの指導をしっかりと守ることが求められます。
このように、ループワイヤーは効果的な治療を実現するための、非常に優れたツールである一方で、適切な調整やメンテナンスが欠かせません。
ループワイヤーは精密な歯の移動が可能ですが、他の方法と比較するとワイヤーの調整が複雑な場合も多々あります。具体的な治療法は矯正歯科医と相談して決定することが重要です。
矯正治療を受ける際は、ループワイヤーのメリットとデメリットを理解し、セルフケアを徹底し治療がスムーズに進められるようにしましょう。
ループワイヤーはこんな方におすすめです
ループワイヤーを用いた治療は、特に以下に当てはまる方に特に向いているとされています。
抜歯矯正適応で、歯を抜いて前歯を後ろに下げたい
ループワイヤーは、前歯を後ろに下げる際の精密なコントロールが求められる状況で特に有効なツールです!
前歯を後ろに下げる「リトラクション」を行う場合、歯の回転など細かな調整がしやすいことや、
奥歯が前方に動いてしまうのをループによって防げることができ、スムーズかつ計画通りの歯の移動が期待できます(^o^)/
少しでも治療期間を短縮したい
歯の移動を精密にコントロールしつつ、計画通りに治療を進めるため歯の移動を効率的に行えるループワイヤーは、
歯並びや噛み合わせによっては、全体的な期間を短縮できることがあります。
そのため、特に学校への入学や就職、結婚式など大きなライフイベントが数年後に控えており、
見た目より治療期間を重視する方にとっては、適していると言えるでしょう。
治療の精度を重視したい
治療中の見た目を気にせず、治療の結果や精度を最優先したいと考える患者様にとって、ループワイヤーは理想的な選択肢の一つです。
特に、歯の回転が伴う移動や上下噛み合えの調整などが必要な場合、
ループワイヤーは独自の作用により、治療計画に沿った歯並び、噛み合わせへと進みやすくなるのです!
まとめ
ワイヤーを屈曲させ、ループを付与することで歯を移動させるループワイヤーは、歯科矯正において非常に重要な役割を果たしています(/・ω・)/
ただ、歯並びによって適した矯正装置が異なるように、ループワイヤーも全ての患者さまに適しているというわけではありません。
最適な歯列矯正には、患者様一人一人の口腔内の状況に応じた適切な診断と治療計画が重要です!
歯列矯正を検討されている方は、まず一度矯正歯科でご自身に適した治療方法を知るためにも、カウンセリングを受けてみましょう(^o^)丿
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