治療の前半部分では、裏側矯正を用いて素早く理想の歯並びへと導きます。
裏側矯正は歯を動かしやすく、治療中の負担も少ないため、効果的な進行が期待できます。

治療の約2/3経過した時点で、マウスピース型矯正に切り替えます。
この段階では、取り外し可能なマウスピースを使用し、微調整を行います。
マウスピース型矯正は透明で目立たず、食事時に取り外せる利便性があります。
これにより、金属のワイヤーやブラケットの装着期間を短縮することが可能です。

裏側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、目立たないという大きなメリットがあります。
小さなブラケットを使用していますが、金属装置による違和感を覚える患者さんも少なからずいらっしゃいます。
裏側矯正に伴う違和感をどう軽減できるかを矯正専門クリニックとして検討し、負担の少ない「コンビネーション治療」を導入しました。
この治療法は裏側矯正の利点とマウスピース型矯正の利点を組み合わせたものです。

長所

• 効果的に歯を動かせる。
• 特に前歯部分の調整が容易。
• すべての歯を3次元的に動かすことが可能。

短所

• ブラケットが外れるリスクや口内炎の可能性。
• 食事時の不便さや歯ブラシがしにくい。
• 装置装着初期の発音の違和感。

長所

• 透明性による目立たない装置
• ブラケットの脱落や口内炎のリスクが少ない。
• ブラッシング時に取り外し可能なため清潔性を保てる

短所

• 治療速度が比較的遅い。
• 対応できない症状が存在する。
• 動かせる歯の方向に制限がある。