こんにちは🌷
天神歯科・矯正歯科です🦷✨
今日は【保定装置(ほていそうち)】についてお話します。
目次
保定
矯正で歯を動かして、装置を外した後何もしていないと歯は元あった場所に戻ろうとします。
これを【後 戻 り】と言います。
この後戻りを防止する装置を【保定装置】と言います。
そして保定装置を使用する期間のことを【保定期間(ほていきかん)】いいます。
保定期間
装置を外した歯は、歯肉や骨が安定しておらず、歯並びが元に戻りやすい状態です。
矯正が終わった後の保定期間はどれくらい必要になるでしょう。
答えは動的期間+半年です。
この期間は保定装置を1日20時間以上使用していただくようお願いしています。
※動的期間=矯正で歯を動かした期間
(例:矯正に2年かかった場合、2年6か月は保定装置を20時間以上使用していいただきます。)
※保定装置の使用状況により使用期間など判断させていたたくことがあります。
保定期間が終わった後はご自身のライフワークバランスに合わせて『寝ている間だけ』や『日中だけ』などの使用をおすすめしております。
生理的な歯の移動
歯は生涯の間に、大臼歯一歯分と同じ幅前方に移動するといわれています。
これは、噛む、飲み込む、呼吸する、会話するといった生理的な口の運動や、加齢による変化などで起きる、歯並びと噛み合わせの変化です。
このような現象を【生理的な歯の移動】といいます。
そのため、保定期間が終わっても生理的な歯の移動により歯は動く可能性があります。
保定装置を使用することで、歯の動きを最小限におさえることができます。
保定装置の種類
保定装置には、自分で取り外すことのできる【可撤式(かてつしき)】と取り外しができない【固定式(こていしき)】のものがあります。
可撤式保定装置
ベッグタイプリテーナー
歯の表側をワイヤーで取り囲み、裏側からは透明なプラスチックのプレートが歯列をホールドするタイプの装置です。
咬合面(こうごうめん)と呼ばれる、噛み合わせの面は覆われていないので噛み合わせの微調整を行う役割もあります。
〇メリット
・歯列全体をホールドするため、歯の移動を防ぐ
・取り外しが簡単
・取り外しができるため、歯磨きがしっかりできる
〇デメリット
・歯の表側を太いワイヤーで囲む為ワイヤーが見える
ホーレータイプリテーナー
べッグタイプリテーナーと同じ様に、歯の表側をワイヤーで囲み裏側をプラスチックのプレートで抑える、取り外し可能なリテーナーです。
ホーレータイプは後戻りのしやすい前歯の表面だけにワイヤーが通る為、全体をホールドするベッグタイプよりワイヤーの見える範囲は少なくなります。
〇メリット
・歯列全体をホールドするため、歯の移動を防ぐ
・取り外しが簡単
・取り外しができるため、歯磨きがしっかりできる
・ベッグタイプリテーナーよりワイヤーが見える範囲が少ない
〇デメリット
・歯の表側を太いワイヤーで囲む為ワイヤーが見える
クリアリテーナー
マウスピースタイプの保定装置です。
透明なので装着していることがほとんどわからず、審美性に優れたリテーナーになります。
〇メリット
・透明なので見えない
・取り外しができるため、歯磨きがしっかりできる
〇デメリット
・プラスチックでできているため穴があいたり、破折しやすい・・・
FIX(フィックス)タイプ
後戻りしやすい前歯の裏側にワイヤーを固定する保定装置です。専用の接着剤を使用し取り付けるため、自分では取り外すことはできません。
〇メリット
・歯の裏側にワイヤーをつけるので見えることはほとんどありません。
・制限がなく好きなものが飲める
〇デメリット
・外れていることに気づかず、後戻りすることがある。
(経年劣化や固いものを食べた衝撃で外れてしまうことがあります!)
・固定式で取り外すことができないため、食べかすや歯石がつきやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
保定期間や保定装置・使用方法は通っているクリニックにより変わることがあります。
それぞれの使用期間・使用方法を正しく守りましょう。
矯正後の歯列を安定させるために、保定期間はすごく大切です。
せっかく高いお金を出して長い期間矯正を頑張っていただいても、保定期間をサボってしまうとすぐに戻ってしまいます。
キレイな歯並びを維持できるよう、矯正終了後も頑張りましょう!!
天神歯科・矯正歯科では無料カウンセリングを行っております。
矯正に興味がある方や、自分の口元に悩みがある方は是非当院の無料カウンセリングにお越し下さい。