こんにちは。天神歯科・矯正歯科です(^^♪
今日は【滅菌(めっきん)】についてのお話です。
日常生活ではあまり耳なじみのない言葉だと思いますが、滅菌とはなんのことかご存知でしょうか。
日常生活でよく耳にする【消毒】【殺菌】【除菌】と【滅菌】がどう違うのかも併せてご説明していきますね(*^^*)!
目次
滅菌
滅菌とは、全ての微生物を死滅・除去することを言います。
この微生物とは病原体・非病原体を問わず【すべての微生物】のことを指します。
消毒・除菌・殺菌
消毒
消毒とは、菌やウイルスの活動を弱めたり、菌の数を減らして『無毒化』することを指します。
殺菌
漢字の通り、『菌を殺す』ことを指します。
殺菌と聞くと全ての菌を殺しているとイメージされるかもしれませんが、殺菌には『殺す対象』や『殺した程度』は含まれていません。
そのため、一部の菌を殺しただけでも殺菌と言えるので、100%ではありません。
除菌
除菌は、菌やウイルスを取り除き、『数を減らす』ことを指します。
取り除く菌やウイルスの種類・数については殺菌同様明確な決まりはありません。
では、【滅菌】と【消毒】・【殺菌】・【除菌】の違いが分かったところで、滅菌とは具体的にどのようにして行うのかご説明します!
滅菌の方法
滅菌の方法にはいくつかの種類がありますが当院では【高圧蒸気滅菌法(こうあつじょうきめっきんほう)】を導入しています。
高圧蒸気滅菌機(=オートクレーブ)は高い温度と高い圧力で水蒸気を発生させ微生物を死滅させます。
高温での処理をするため、熱に弱いプラスチックや耐熱性のないゴム製品はオートクレーブにかけることができません。
オートクレーブにかけられないプラスチックやゴム製品は【薬液消毒(やくえきしょうどく)】を行い、菌を無毒化します。
当院の滅菌までの工程
洗浄
中性洗剤を使用し器具を洗浄します。
超音波洗浄機にかける
薬液の入った超音波洗浄機にかけ超音波の振動で汚れを剥がし落とします。
中に入っているのはお水ではなく、血液や汚れを分解できる薬液です。
当院の超音波洗浄機にはヒート機能がついているので、汚れをより確実に落とすことができます(*^-^*)
ミーレ ジェットウォッシャーで最終洗浄・消毒
ジェットウォッシャーで最終洗浄・消毒をします。
当院では国際規格に準拠した高性能洗浄機【ミーレ ジェットウォッシャー】を設置しています。
ウォッシャーで使用する洗剤は酵素洗剤で、一般的な家庭用洗剤(中性洗剤)では落としきれない汚れまで除去することができます。
また、ミーレジェットウォッシャーは高温での洗浄を行うため、B型肝炎ウイルスなどの熱に強い病原菌も不活性化させることができます。
オートクレーブにかける
当院では【DACプロフェッショナル】という機械を導入しています。
これまでの工程で丁寧に洗浄した器具をオートクレーブにかけ滅菌します。
DACプロフェッショナルは、ヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアしています。
滅菌の工程・様子は当院のTiktokに掲載しておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください(/・ω・)/!
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